安全運転アドバイス14

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車内が整理整頓されていないと、運転中に物が床に落下したり、フロントガラスに物が映って視界が妨げられることがあります。また、灯火類やガラス、ミラーの汚れは視界を悪化させ、危険の発見を遅らせることがあります。そこで今回は、車内の整理整頓や車両の清掃を取り上げるとともに、冬季に向けた車両点検のポイントをまとめてみました

1.車内の整理整頓

(1)座席
座席の上に物を置いていると、走行中に物が床に落ちることがあります。特に、ペットボトルや缶類は床に転がりやすく、ブレーキペダルとの間に挟まって、ペダルが踏めなくなることがあります。座席に物を置くときは、収納ボックスなどを活用して落下しないような措置をとっておきましょう。
(2)ダッシュボード
ダッシュボードの上に書類などを置いていると、フロントガラスに書類などが映り込んで前方の視界が悪くなります。また、ブレーキを踏んだときに書類などが落ちそうになり、あわてて手で押さえようとしてハンドルをとられて誤操作を招いたり、視線が前方からそれてしまい脇見運転になるなど、危険な状態を生じさせます。ダッシュボードの上には物を置かないようにしましょう。
(3)リアウインドウ付近
リアウインドウ付近にぬいぐるみなどを並べて置いておくと、後方の視界が悪くなり、後続車の動向が把握しにくくなったり、バックするときに危険の発見が遅れて事故を起こす要因となります。リアウインドウ付近には視界を妨げる物を置かないようにしましょう。
(4)トランク内
トランク内に、当分使用しない時期的な物品など不要な荷物が置かれていないかチェックし、該当する物は運び出しましょう。あわせて、時期的に必要な物(冬季であればタイヤチェーンなど)が装備されているかもチェックしておきましょう。
(5)下車するとき
運転を終えて下車するときは、不要な物が車内に残っていないか車内を見渡してみましょう。特に床については、ペットボトルなど放置されていないかチェックし、放置されているときは、後回しにせずその場で片付ける習慣をつけましょう。

2.灯火類やガラス・ミラーの清掃

ヘッドライトやブレーキランプなどの灯火類が汚れていると、ヘッドライトを点灯しても十分な明るさが得られなかったり、ブレーキの点灯を後続車が気づくのが遅れるなど、交通の危険を生じさせるおそれがあります。また、ガラスやミラーの汚れは後方や側方の視界を悪化させ、危険の発見を遅らせるおそれがあります。灯火類に汚れはないか、ガラスやミラーに汚れや曇りがないかをチェックし、汚れや曇りをしっかり拭き取っておきましょう。

3.冬季に向けた車両の点検

(1)タイヤの残り溝
冬季は、路面凍結や積雪などによりスリップ事故が多発しますが、タイヤの溝が摩耗していると、スリップする危険性が非常に高まります。夏用タイヤ、冬用タイヤにかかわらず、タイヤの溝の深さを点検し、スリップサインが現れていたり劣化しているタイヤは危険ですので、交換する必要があります。
(2)スタッドレスタイヤやチェーン
冬季の走行に備えて、スタッドレスタイヤやチェーンの状況を確認し、余裕を持って降雪に備えましょう。
(3)バッテリーやエンジンオイルなど
バッテリーやエンジンオイルなどは、気温が低下すると性能が低下することがあります。走行する地域の気候に適合した点検やメンテナンスが大切です。
・バッテリーは、比重が下がることがありますから、液量や比重などを点検しましょう。
・エンジンオイルは、量だけでなく粘度を点検しましょう。
・冷却水やウオッシャー液は、濃度が薄いと凍結するおそれがありますから、濃度を点検しましょう。